iTunesとの違い

熾烈な市場争いに押される形となった

開発されたばかりの頃は、このSonicStageが一般的に使用されていた時期もあったが、その当時隆盛を極めつつあった中に突如として登場し、瞬く間に流行アイテムとしてもてはやされる1つの製品と未だ続く熾烈な戦いが繰り広げられている。今でこそウォークマンも日本で登場したばかりの頃と同様に広く新商品が発売されると同時に普及するようになっているが、2000年代中盤頃からは『iTunes』、または『iPodシリーズ』などを利用する人々にその流れを奪われることとなった。

ここからでも、当時からどちらの機種を使用しているかで何かとネット上では論争が巻き起こっているが、どちらも同じ音楽プレイヤーとしての機能を有しているため、その点に関して言うならウォークマンは負けていなかった。しかしだ、そのウォークマンという1つの機能に特化しているのではなく、iTunesのように多種多様に機能を搭載しているモデルの方を好む人が増えていくこととなる。今でこそ大した話題にならないが、その時から考えてみればインターネットにアクセスして音楽だけではない様々なコンテンツを獲得することが出来た。新しい商品に目移りしていく消費者の姿に対して、ソニーとしてはアプリケーションソフトとしての優位性を見失ってしまったと言っていい。

動画というコンテンツ

ではSonicStageとiTunesとの決定的な違いを生み出した点はなんだったのかを模索して行くと出てくるのが、『動画を取り入れることが出来るかどうか』ということだ。iTunesに関しては動画は後継として発売される機種にはテレビも映るという画期的な時代が訪れたことで、音楽しか取り入れることしかできないソニーに対して飽きていたという人たちは簡単に乗り変えていくのだった。その点に関しては別に悪いことではないと考えているので良いとして、こうした市場の動きからSonicStageもまた動画を搭載できる機能を作りださなければならなくなったため、SonicStageの最新バージョンに関しては、動画をインストールすることが出来るようになっていく。

この動画というコンテンツがどれだけ重要なものだったのかと思い知らされたからこそ、ソニーとしてもその動画コンテンツが将来的に有効活用されるべきものだと自覚したからこそ、後にx-アプリにおいて静止画・動画共に対応可能となる。

国内でしか使用できない

また圧倒的なまでの違いとして紹介するなら、SonicStageとiTunesの違いとして何処の地域でも使用することが出来るかどうか、ということだ。結論から言うと、前者に関してはまだ運営されていた頃の話でも日本国内のみでしか利用することが出来ず、後者は世界的に広い範囲で利用することが出来るアプリーケーションということだろう。この違いは傍から見れば大した違いではないように見えるが、日本国内でしか使えないということは必然的に、日本人専用といってもいいようなアプリだったということだ。

さすがに特定のソフトウェアを国内だけでしか使用することが出来ないというのは、少しばかり使い方を限定されすぎていたのではないかとも感じる。もしかしたら海外で使用することを前提にしていたわけではないのは、iTunesのような製品がヒットを繰り出すとは思いもよらなかったという驕りももしかしたら含まれていたのだろう。

そうこうしている間に気づけばiTunesは日本でも空前の大ヒットといわれるまでに流行し、対してウォークマンの方はAppleから発売される商品に押される形で、一時期は窮地に追い込まれることになったものの、現在はその流れもある一定まで保たれている。